許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

*当blogより引用する際は出典を明記してください。

…(三点リーダ)

小説などで、余韻をもたせたり語尾を濁すニュアンスを表現したりするときに使われるのが「…」。三点リーダ(さんてんりーだ)といいます。
変換方法は日本語入力ソフトによって違うと思いますが(ことえりは「option+;」だ)、「。。。」とか「・・・」とか「さんてん」とか「てん」と打って変換、すると出てくるらしい。わたしは仕事先の窓機では「。。。」で変換してます。
これって、e-mailだのSNSだのblogだののプライベートな場では、変換せずに「。。。」(句点×3)や「・・・」(中黒×3)や「、、、」(読点×3)で代用しても個人の自由なんですが、仕事上ではやめたほうがいい。いまのところはいちおう、三点リーダは正しい日本語表記、「。。。」「・・・」「、、、」は誤り、なので。
*そもそもビジネス文書の文章中に三点リーダは使うべきじゃないけど。仕事上の連絡に余韻とかいらないし、明瞭さが重要なので語尾を濁してはいかん(婉曲表現はまた別の話)。ただ、三点リーダがつまりすぎと感じてプロポーショナルフォントの「・・・」を好む人が着実に増えてる気はするから(一部デザイナーさんは、見出しには三点リーダでなく「プロポーショナルフォントで『・・・』」がデフォ)、今後はどうなるか不明。


そしていまやどっちが正しいって問題ではないのが、「…」と「……」。
新聞(と多くの雑誌)が「…」表記だし、そもそも古来の日本語にはない記号だから、「『……』が正しいのだ!」とめくじらたてるのも如何か。それぞれ好みの表記を採用すればよろしい。
でもねー、初めて触れた本が活版印刷だった世代には「……」に慣れてる人が多いので、どうしても「…」に違和感を覚えてしまうのですよ。それは解ってやって〜(わたしは「……」派)。
まぁ、「『……』が正しいのだ!」と譲らない人はけっこーいても「『…』が正しいのだ!」と力説する人はあんまりいないので、こだわりのない人は「……」を使っとくのが無難かと。



追記。ブラウザによっては…(三点リーダ)が...(ピリオド×3)みたいに見えるようです。すげーキモチワルイっす。でも直し方があるのね。「“三点リーダ” 化け」とかでぐぐるといろいろヒットします。「html? それ、喰えるのか?」なわたしにはIt's all Greekだけど。