許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

*当blogより引用する際は出典を明記してください。

アブレイユ

北海道日本ハムファイターズに所属するミチェル・アブレイユの登録表記がどーにもだめだ。
スペルはMichel Abreu。Cuba出身なので母語スペイン語のはず、てことで、スペイン語読みすればミチェル・アブレウである(2007年9月3日付記事をご参照ください)。
この選手は米国球界経由でNPBにやってきたので、在米時代に英語読みされてたのかもしれない。英語読みっつーか、‘Abreu’を英語話者がすなおに読めば「アブルー/エイブルー」に近くなるところを、中米出身者だからと‘e’と‘u’をきりはなして読んだ結果、‘u’はふつー「ウ」でなく「ユー」と読むのと[júː]の‘j’が強調されて「アブレーイユー」っぽく聞こえたのかもだ。
けど、ここは日本なんだから、なにも英語読みせんでも。
イチローを米国人に「イイチローゥ」と呼ばれるたびに「鳩山じゃねーんだ」といらつく日本人としては、お名前はなるべく本来の発音に近くお呼びしたく存じますのよ、ええ。たとえばお得意様の担当者が「中島」さんだとしたら、初めてお会いする前にナカ「ジ」マさんなのかナカ「シ」マさんなのか確認しておくのは社会人のキホンであろう。
強肩強打で有名な元(今季はどことも契約してないよね?)MLB選手ボビィ・アブレイユの一般的な日本語表記(ベネスエラ人なので本来はアブレウのはず)にあやかったのかもしれないけど〜。
とりあえず今日はNPB公式戦初安打兼初長打(附記。最終打席では初本塁打も!)を記録したようで善哉善哉。