許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

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2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

してみえる

以前電話応対部門の統轄をしていたとき、商品知識が十分でさまざまな問い合わせに柔軟に対応でき、話し方も感じがよいオペレータさんがいらしてとても助かりました。 しかしある日、ふと気になることが。 「○○さんって、もしかして名古屋出身では?」 「えー…

1999年ぶり

先日、ニュースを聞いていたら「1999年ぶり」ということばが耳にとびこんできました。 サッカー女子W杯準決勝でアメリカ合衆国代表が勝ったとの内容だったためすぐに「1999年以来」の誤用だと判ったものの、そういえば、「ぶり」と「以来」の混同にはよくお…

疑問をひもとく

「繙く」は、「(古くは書物は巻き物であって、紐で結んであったことから)書物を読む」(新潮国語辞典新装改訂版)です。 語源を知れば誤用の余地がないことばなのですが、いまや帙(「書物のいたみを防ぐために包むおおい」〈同〉。これも紐で閉じてあった…

説明申し上げます

「ゆれる日本語」としてもっとも関心が高いのは敬語のように思われます。 敬語にはかならず「敬意の向う先」があるため、敬語を使う相手に「正しい敬語が使われた」=「敬意を示された」と感じてもらわねばなりません。自分は正しいと思っても相手はまちがい…