許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

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2010-01-01から1年間の記事一覧

法に則って粛々と処理する

鞭声は粛々と夜河を過り――馬に鞭をくれる音もひっそりと夜に河を渡って、ということです。 「粛々」は「つつしみ敬うさま/静かにひっそりしたさま/ひきしまったさま/おごそかなさま」(広辞苑第二版補訂版)であり、「外圧があろうとも法に則って粛々と処…

明るくまじめな、細川さんが

読点の位置については以前もとりあげました。そのときには文意と無関係に読点を打つため意味が通じにくくなっているとしたのですが、それだけでもないようです。 先日、1980年の新聞記事が引用されていました。このなかの「明るくまじめな、細川さんがスター…

二人にしか出せない世界観

フィギュアスケート競技大会の放送で、アナウンサーが「二人にしか出せない世界観」と実況していました。これはどうも、そのペア選手でなければ醸し出せない雰囲気のことのようです。「この二人にしか創り出せない世界」なら、やや文学的ながら、誤りではあ…