許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

*当blogより引用する際は出典を明記してください。

表記

話/話し、氷/凍り

名詞と動詞の活用形が同じ音であるとき、書きことばでは表記によって区別します。名詞は「〈前略〉事物の名を表す語〈後略〉」(新潮国語辞典新装改訂版)、動詞は「〈前略〉事物の動作・作用・状態・存在を表す語〈後略〉」(同)で異なることばですから、…

I LOVE RENGERS!

英語教育の前にローマ字を教えてはならない、が持論。 たとえば「a」は、日本語の「ア」に近い発音で読むことは多くない。「ェア」だったり、「ァ<曖昧母音を仮に表記してみた」、「エイ」、「オー」、「アー」だったりする。 そもそも英語は一文字一音では…

半端ない

先週だけで2回も「思考錯誤」にお目にかかりました。スポーツ新聞の見出しなら、だじゃれね、と思うけど、そうじゃないから、誤植なのかなにか意図があるのかが判らない。「」とかでくくってればわざとだと判るのに(文脈からして単なる誤変換と思われますが…

アブレイユ

北海道日本ハムファイターズに所属するミチェル・アブレイユの登録表記がどーにもだめだ。 スペルはMichel Abreu。Cuba出身なので母語はスペイン語のはず、てことで、スペイン語読みすればミチェル・アブレウである(2007年9月3日付記事をご参照ください)。…

ずつ/づつ

「一人宛」「少し宛」などの「宛」のかな表記は「ずつ」「づつ」のどちらでしょうか。 昭和61年内閣告示「現代仮名遣い」によると、本則は「ずつ」で、「づつ」も許容されます。 つまり、宿題や試験、応募書類、ビジネス文書などでは「ずつ」を使うほうが無…

居抜きことば

動詞の連用形+接続助詞「て」に続いて動作の継続や状態の存続を表す補助動詞は「いる」です。「る」ではありません。 「している」を「してる」、「しています」を「してます」といった居抜きことばは、くだけた会話、軽いエッセイ、語り口を活かすインタビ…

グルジア語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その10、グルジア語。 グルジア語は一文字一音価の言語で、英語のようにスペルによって異なる発音ということはありません。グルジア語名前の英語表記はグルジア文字に近い発…

サモア語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その9、サモア語。 サモア語の母音は「ア」「エ」「イ」「オ」「ウ」の五つ(それぞれ長短あり)で、1音節=1子音+1母音(または1母音のみ)ですべての音節が母音で終わる…

トンガ語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その8、トンガ語。 トンガ語本来の文字はなく、ラテンアルファベットを借用して表記します。また、母音は「ア」「エ」「イ」「オ」「ウ」の五つ(長短はありますが)で、1音…

フィジー語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その7、フィジー語。 もともと英語アルファベットと無関係に発達した言語に宣教師がabcをあてはめてできた正書法ですから、カナ表記する場合はだいたいローマ字読みでだいじ…

ルーマニア語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その6、ルーマニア語。ほとんどローマ字読みで良いのでカナ表記は難しくない言葉です。 母音は‘a’‘e’‘i’‘o’‘u’が「ア」「エ」「イ」「オ」「ウ」。ただし、母音が重なると半…

ポルトガル語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その5、ポルトガル語。ポルトガルのポルトガル語とブラジルのポルトガル語では発音がかなり違うようなのですが、そこまで難しいことも説明できないので基本的なところを。ほ…

フランス語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その4、フランス語。英語に較べればずっと規則性のある言語なのですが、その規則が細かい。じっくり書き出したら本一冊になってしまうので、ごく基本的なところだけを。 母…

イタリア語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その3、イタリア語。ほんとうは北部と南部など地方によって違うのですが、大掴みでまとめます。 イタリア語も母音は‘a’‘e’‘i’‘o’‘u’の五つです。カナ表記において気をつける…

スペイン語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その2、スペイン語。今大会ではスペイン語がおもに使われている国はアルヘンティーナだけですね。 どうも「アルゼンチン」という語感が美しくなくて厭なのでいつもアルヘン…

英語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開幕まで1週間を切りました。そこで本日より番外篇として、W杯出場国の主要言語(日本語を除く)のカナ表記に挑戦いたします。 しかし、原則として一文字一音節(母音1か子音1+母音1)で高低アクセントで長音(「ー」)の意識のあ…