許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

*当blogより引用する際は出典を明記してください。

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

06年からスタートしている

「ている」(接続助詞「て」+補助動詞「いる」*)は便利なことばです。「進行」「継続」「完了」「状態」「性質」「反復」「経験」などいろいろな意味を表すことができます。 ただし便利なだけに、近年、濫用されるきらいがあります。左記の文の「濫用され…

斎藤佑樹「50年ぶりの開幕戦プロ初完投」

このところ月の最終週に戯れ話というパターンでしたが、今月は順序を入れ替え、最終週に通常の内容とします。 というのは、今週の週ベで、個人的にみすごせない見出しがあったんですよ。「初夏の記録大特集」の、巻頭4C*頁を除くと特集の最初にくる「2012『…

世界的な景気後退

以前「ケガすなわち外傷と故障すなわち障害が混同されています」(『ニッカン+』2010年12月号「スポーツ外来診察室から」)という指摘を読み、そういえばblogで安易に「○○選手は故障のため出場選手登録抹消」などと書いたことがあったかもしれない、と反省…

天災の被害に忸怩たる思いだ

「やおら」は「やを(徐)」+接尾語「ら」で、「静かに、物音など立てないように動作をするさま」(岩波古語辞典「やをら」)を表します。現代語でも「そろそろと。おもむろに。ゆっくりと」(新潮国語辞典新装改訂版)であり、やわらかな語感と「ゆっくり…