許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

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2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

しゃべられる/しゃべれる

「ら抜きことば」が問題視されるようになってずいぶん経ちます。 第20期国語審議会(1995年)の審議経過報告「新しい時代に応じた国語施策について」に「この言い方は現時点ではなお共通語においては誤りとされ、少なくとも新聞等ではほとんど用いられていな…

原紙/原本

ことばが使われなくなる理由の一つに、ことばが表す物そのものが使われなくなることが挙げられます。 「原紙」の意味を辞書でひくと、まず、「楮(コウゾ)の皮を原料としてすいた堅く厚い紙。蚕卵紙に用いる」(新潮国語辞典新装改訂版)とあります。「楮の…

計る/測る/量る

表意文字である漢字には、一見して意味が解るという特長があります。「収める」とあれば漢字から「収拾」「収容」などを連想し、文全体の理解も早くなります。「納める」なら「納付」「納会」、「治める」なら「治安」「治癒」、「修める」なら「修業」「修…

主要因

「主要因」は文字どおり「主な要因」の意味で用いられます。 「要因」は「物事がそうなった主要な原因」(Yahoo!辞書:大辞泉)であるから、「主な主要な原因」とは重言(「1 同じ意味の語を重ねた言い方。『豌豆豆(えんどうまめ)』『半紙の紙』『馬から…