許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

*当blogより引用する際は出典を明記してください。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

これに懲りずに

「これに懲りず、またお誘いいただければ幸いです」? それは「懲りる」の使い方がまちがいでしょ、そんな失礼な詫び状じゃ火に油を注ぐでしょ、と思うのは、いまや少数派らしい。 なんたって上の文は日本郵便の「お手紙文例集:お詫び」からである。 いや日…

(ら)れることができる

「実戦でしか感じ得られない」(週刊ベースボール8.27号)――この文の誤りはなんでしょうか。 「得る」には「できる」「可能性がある」の意味もあり、補助動詞的に動詞連用形につく場合はこの意です。また、助動詞「れる/られる」は可能も意味します。 つま…

漠然と/漫然と

「漠然と勉強しても身にならない」などという表現をよく耳にします。当初は若者ことばかと思っていましたが、昨今では大人もごくふつうに使い、かなり許容された段階のようです。 「漠然」は「ぼんやりしてはっきりせぬさま。とりとめのないさま」(広辞苑第…