許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

*当blogより引用する際は出典を明記してください。

記号

「」『』“”〝〟

引用符について、「現代仮名遣い」や「送り仮名の付け方」のような国の指針はありません。とはいえ広く認められた使い方はあって、主なものは下記のとおり。 「」 ・引用した発言や文章の前後を囲む 例:加藤哲郎は「相手も強いし」といっただけだ。 ・記事…

()(欧文用パーレン)

イマドキのデザイナーさん/オペレーターさんに思うところはいくつかあって、そのひとつが、 なぜ和文組版に欧文用パーレンを使って平気なの? でございます。 パーレンとは「()」のことで、これには和文用と欧文用があります。 和文用は(これ)で、 欧文…

…(三点リーダ)

小説などで、余韻をもたせたり語尾を濁すニュアンスを表現したりするときに使われるのが「…」。三点リーダ(さんてんりーだ)といいます。 変換方法は日本語入力ソフトによって違うと思いますが(ことえりは「option+;」だ)、「。。。」とか「・・・」と…

明るくまじめな、細川さんが

読点の位置については以前もとりあげました。そのときには文意と無関係に読点を打つため意味が通じにくくなっているとしたのですが、それだけでもないようです。 先日、1980年の新聞記事が引用されていました。このなかの「明るくまじめな、細川さんがスター…

ここではきものを、おぬぎください

読点の役割は、第一に、誤って読解するのを避けることにあります。「ここではきものをおぬぎください」では着物を脱ぐのか履物を脱ぐのかわからないため、「ここで、はきものをおぬぎください」若しくは「ここでは、きものをおぬぎください」と読点を打つの…

7時〜9時までは全面禁煙です

「〜」は本来、算術記号のディファレンスであり、「○から×まで」という意味はありません。しかし現在では、箇条書きなどで「−」の代りに「○から×まで」の意味で使用されることがすっかり定着しています。 さらに最近めだつのが、「〜」を「から/まで」でな…