許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

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ですので

接続詞「ですから」は接続詞「だから」の叮嚀形です。いっぽう「ですので」は、助動詞「です」の連体形に接続助詞「ので」がついたものです。
助動詞「です」については、本来体言につくものであるところが「美しいです」のように形容詞の終止形に付く用法が一般的になり、昭和27年の「これからの敬語」(国語審議会)でも認めていますが、いまだに完全に定着したとはいいきれません。同様に、助動詞「です」の活用に連体形を認めることに違和感を覚える向きもあります。連体形とは語のあとに体言を続ける形なので、たとえば「ですとき」も認めることになるがそれはおかしいだろうというわけです。
ただし、前の文の「形なので」は名詞「形」+助動詞「だ」の連体形「な」+接続助詞「ので」ですから、助動詞「だ」の叮嚀形である「です」に「ので」(連体形に付く)がついてもかまわないとはいえます。
それでも、文頭に「ですので、」と接続詞として使うのは、すくなくとも書き言葉としてはまだ許容されてはいないと思うのですが、実態はどうでしょうか。