許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

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相談は社員が対応します

「社員が相談に対応します」という文では、主語は「社員が」、述語は「対応します」、修飾語が「相談に」です。
さて、修飾語に強調の係助詞「は」が付き、さらに前置された場合に、「相談は社員が対応します」と格助詞「に」が省かれることが通用となっています。「相談は社員による対応です」ならば、「相談は」が主語に「社員による」が修飾語になるので「に」がなくても主語は明確ですが、「相談は社員が対応します」は、一つの文に「相談は」と「社員が」の二つの主語があるように見える構造です。
しかし、「相談は」が被修飾語、「社員が対応します」が修飾語とすれば許容範囲でしょうか。文法上の理窟はどうあれ、「に」を省く形はかなり一般的になりました。