許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

*当blogより引用する際は出典を明記してください。

半端ない

先週だけで2回も「思考錯誤」にお目にかかりました。スポーツ新聞の見出しなら、だじゃれね、と思うけど、そうじゃないから、誤植なのかなにか意図があるのかが判らない。「」とかでくくってればわざとだと判るのに(文脈からして単なる誤変換と思われますが……なお、正しくは「試行錯誤」です。念のため)。


さて、若者ことばの「はんぱない」です。
流行語や業界用語を出版物で使うなってことではない。発言をニュアンスも含めて忠実に再現するためなら、アリです(これも同様)。
だけど、「限られた話者が用いる、一般的ではないことば」の表記は通常とは変えないと。たとえば皮肉をこめて「思考錯誤」と書くなら、「」などでくくって皮肉であることを示しますね。流行語などであればカナを用いるものです。「半端ない」でなく「ハンパない」。
「ぱねぇ」を「端ねぇ」と書くのかい、ですよ。


国語力に難がある雑誌に「半端ない」と載ってると、もしかしてこの記者「半端ない」が正統な日本語だと思ってるのかと不安になっちゃうわけだった。