許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

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グルジア語名前を現地発音に近いカタカナで表記してみる

RWC2007:第6回ラグビーW杯開催記念番外篇「W杯出場国の主要言語のカナ表記に挑戦」その10、グルジア語。
グルジア語は一文字一音価の言語で、英語のようにスペルによって異なる発音ということはありません。グルジア語名前の英語表記はグルジア文字に近い発音の英語アルファベットで表されるため、原則としてローマ字読みでだいじょうぶです。
グルジア語では母音を挟まずに子音が続くことが多く、子音だけが八つ連なる言葉もありますが、そのすべてを発音します。日本人には難しい発音ではあるものの、ネイティヴでも子音のあとにごく弱い「ゥ」が入るように発音するらしいので、子音はウ行でカナ表記すればよいでしょう。
ただし、グルジア文字は三十三文字、英語は二十六文字なので、英語一文字で表せない文字もあります。‘sh’‘ch’‘ph’‘kh’‘gh’‘ts’などです。たとえば、‘sha’は「シャ」、‘cha’は「チャ」……になります。
それ以外は子音を脱落させることなく(‘t’の前の‘b’が‘p’音になるなど無声化はあるようです)読みましょう。


*歴史的経緯から、日本国としての正式呼称はロシヤ語の「グルジア」でなく英語読みの「ジョージア」となりました。なお、グルジア語の国名は(あえてカナ書きをすれば)「サカルトヴェロ」です。