許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

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雪辱を晴らす

「雪辱を晴らす」は、誤った日本語として「汚名挽回」などと並んでよく挙げられます。「汚名挽回」を見かけることは減りましたが、「雪辱を晴らす」はとくにTVでまだまだ聞かれるようです。
「雪辱」は「辱めを雪ぐ」ことですから、動詞では「する」を付けて「雪辱する」となります。「雪ぐ」意志を強調して「雪辱を果たす」ならよいのですが、「雪辱を晴らす」では、せっかく辱めを雪いだのに雪いだことを晴らしてしまいます。
意味の通じない慣用語はやはり誤りでしょう。