許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

*当blogより引用する際は出典を明記してください。

価格破壊

介護離職した友人が、すきま時間に仕事ができればとクラウドソーシングのライター募集要項を見てみたのですが、あまりにも安い報酬(1文字1円だったかな)に応募はやめたそうです。
ふと、とある記事提供業者の記事をおもいだしました。
「光の色は波長の長さで決まるのだが、赤に近づくほど波長が短く、青色に近づくほど長くなる。この青い光が、波長が長いせいであちこちにぶつかって乱反射し」
光の波長については中学生で習うのでは……。この業者がクラウドソーシングを利用していたかどうかは存じませんが、高い原稿料は払わなかったでしょうね。
*念のため附記。波長が短いのは青で長いのは赤です。
とはいえ、雑誌なりwebサイトなりに記事を載せるのは読者に読んでもらうためです。音楽でもまんがでも無料で視聴できる時代、お金を払う価値を記事に認める読者が大多数だとは思えません。それ自体が売りものにならないのなら、記事を安く買えるに越したことはないので、安価で記事を提供する業者を選ぶでしょう。そうしたクライアントが多ければ相場は下がり、ライターに支払う金額も減ってゆくわけです。
たしかに、有料でも読みたいような記事が昨今どれほどあるかというのは大きな問題です。ただし、1文字1円では調査も取材もできないのです。


2014年の12月31日23時59分にリセットしたカウンターは、2015年の12月31日23時59分には245,099件でした。ほとんど更新していないのにご覧いただきありがとうございます。近年すっかり狼少年ですが、来年こそは更新頻度向上を、はい、ぜひ。
よいお年をお迎えください。