許容される日本語

日々変化する日本語。すでに許容されたのか、まだ誤用と扱うべきなのか。徒然なるままに考えます。

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約2分ほど

「約2分ほど遅れて運行しております」。「約2分遅れて〜」または「2分ほど遅れて〜」よりよほど頻繁に聞くのではないでしょうか。
「およそ1箇月程度」「だいたい1年くらい」など、近年は曖昧表現の重複をよく耳にします。日常会話でつい口にしてしまうだけでなく、車掌のアナウンス、得意先でのプレゼンテーション、はては書きことばとしてお目にかかることがあります。
曖昧表現の多用については過去にも書きましたが、重複表現を使ってまで曖昧にしなければならないのかと疑問に思います。
明確な意図があって同義語をくりかえすのでなく惰性で使うだけの重複表現を避けると、すっきりと美しく誤解の生じにくい文となります。